珈琲は一日二杯まで

笹谷の気が向いたときに気が向いたことを書く場所です

ゲームのことを書いたり、絵を描いたり、漫画を描いたり、小説を書いたり、適当に何でもありな趣味のブログです。

奇跡の脳( ̄▽ ̄)

先日の奇跡のリンゴと似たような題名の書籍を購入して読みました。

「奇跡の脳」
 ジル・ボルト・テイラー 著
 竹内薫 訳
 発行 2009.2.25

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いつものことですが、この記事もまた書評と呼べる代物ではありません。
書評をサラッと書けるほど、私には文系能力がないので( ̄▽ ̄;

こんな本を読んだという記録なのです。

私の科学的な興味は「宇宙(マクロの謎)、素粒子(ミクロの謎)、脳(認識の謎)、進化(生物の謎)」という4つの「謎」に向けられていて。
この本は「脳」に対する知的欲求を満たすために購入しました。

すでに神経解剖学者(脳科学者)として活躍していた著者が、脳卒中で左脳の機能を失っていく朝を迎え、そこから左脳の機能が完全に戻るまでの過程を、専門家としての目で記述した興味深いものになっています。
彼女の脳の能力や、自分や世界に対する認識がどのように変化したのかに焦点がおかれ、左脳と右脳の役割の違いを実体験として記録した貴重な本だと思います。

左脳右脳と、個人の意識(個性)の関係を明快に断定していて。
そういう本には、逆にウサン臭さを感じそうなものですが。
それが、これまでに本を読んだりして蓄積してきた脳に対する知識と、直感に矛盾しない内容だったので、最後まで読めました。

例えば、怒りや妬み、屈辱などに基づく負の思考は、脳内でループしがちです。
そこから脱出する有効な方法として書かれていた内容が、まさに私がそうしていることと一致していて驚きました。
私は経験的にそうしていただけですし、それが上手くできないこともありましたが。
この本では、そうなる原因と、そこから脱出できる理由が、脳というシステムの働きから論理的に説明されていました。

他にも、この本を読んで良かったと思ったことはいくつかあるのですが。
特に、「脳」の中でも、「右脳」の機能について、もっとよく知りたいと思うようになりました。

左脳の機能についての解説は理解しやすいのですが、右脳の働きやそこからくる認識は、わからないことだらけです。
今回、著者が実体験からこうだったというだけで、科学的な説明がされていませんでしたし。
実際、あまり解明されていないようなのです。
言語や記憶を司る左脳は研究しやすかったというのが一番の理由だろうと思いますが。


「4つの謎」は、どれも私が死ぬまでに解明されることはないんだろうなぁ……とか思ったり。


コメント

負の思考ループから脱却する方法、すごく知りたいです!
非建設的かつ不健康な脳のドツボ運動って、時間をかけないとなかなか抜けられない質なので;;
最近「ポジティブ思考の成功術」みたいなビジネス書やメンタルヘルス系の新書が、ダイエット本と競い合うように出ては消えしていますが、さささんの読んだ本は、それらとは一線を画しているようですね。【興味があります。】

◆なおのさん
本では、かなりページを割いて書かれているので、そのまま引用するのは無理ですし、無理にまとめようとすると、結局私の解釈による(誤解を含んだ?)まとめになってしまうので、本を読んでもらうのが一番だとは思うのですが。
せっかく、なおのさんからコメントをもらったので、私が解釈した内容を書いておきますね!

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負の思考ループは、左脳によるものだそうです。
経験と現実を比較して、損得の判断を下したがるのが左脳で、そういう機能をもつゆえに、元々、陰湿な心を作り出しているのです。
それに対して、右脳には時間感覚がなく、今現在の状況だけを感じ、他と比較することがなく、自分が世界の一部であるという感覚を持ち、幸福感に満たされた心を持っています。
個(自分)の損得を考える左脳には、右脳のような心の平安がありません。
成功したという満足感はあるかもしれませんが、右脳がもつ幸福感とは根本的に違うものです。

気分を切り替えるのに有効な方法は、感覚(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)に意識を集中して、この瞬間の自分がいる世界を感じることです。
これは、左脳を黙らせて、右脳を活性化することとも言えると思います。
過去や未来から自分を切り離して、「この世界に生きている」という今の感覚を取り戻すこと。
今着ている服の感触、聞こえている音の種類、部屋の広さ、漂ってくるにおい等……仕事に集中しているような時には感じていない「この世界」そのものを、五感をフルに使って、感じようとすることが、有効だと思っています。

ちなみに、身体の機能として、「怒り」が持続するのは、約90秒間だけらしいです。
自分で持続しようと思わなければ、最初の怒りは90秒で終わるとか。
90秒間は負の思考に任せて、その後に対策するのがいいのかもしれません。

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話は変わって、自己満足のための文章になりますが。
人間が他の動物より発達させたのが、脳の最表面にある厚い大脳皮質です。
思考は、そこで生じていると言われています。
ここからは、私の想像ですが。
左脳の機能も、右脳の機能も、人間特有の社会の中で生きていくために発達したんじゃないかなぁと思います。
いわゆる社会を作っている動物はたくさんいて、昆虫のアリでさえもそうですが、彼らには、「社会での成功」という概念はないと思います(サルくらいだとありそうですが)。
元々「自然界で生き残る」ために発達してきた脳ですが、社会に包まれた比較的安全な環境で、人間は「社会で生き残る」ための脳を発達させたのかなぁと。
そのためには、損得を計算する左脳の機能は必須ですし。
右脳が持つ一体感も、集団として他人と関わりあっていく上で必要なんだろうと思いました。

わ!すごく丁寧な解説ありがとうございます。嬉しいなっ(*´∀`*)

想像以上に感服と言うか、目からウロコ落ちまくりです!
怒りは90秒……直情径行が爆発する度に理詰めで罵倒し、数分後にはいつもクヨクヨする私には、素晴らしい目安です。カッとなったら2分弱だけ黙ってから反論するようにしよう、うんうん。
そして意外だったのは、五感は理性を曇らせるものだと思っていたのに、逆にマイナス思考の抑制剤にもなるのですね。落ち込んだ時は感受性も鈍りがちですが、そこで五感を研ぎ澄ませる習慣を持つ事で気持ちを大きく持てたら、もっと余裕を持った思考や判断が出来るようになりそうです。


そして私もさささんのレポートから勝手に私見を失礼します。
人間の右脳と左脳が社会の仕組みや発展へに都合の良い形で発達したのではないかという考え、私も全く同意です。
単純なナワバリ争いや、メスの奪い合いといった損得勘定は他の種にもありますが、「損して得取れ」とか「富より名誉を望む」といった複雑多様化した欲求に対して、計算と感情コントロールの双方をこなせるのは多分人間だけですものね。でもそれだけ緻密で繊細なだけに心身に負荷もかかり、ストレスや心神喪失といった壊れやすさも伴うのでしょう。
けれどだからこそ、弱者の気持ちを察し思いやる事のできる万物の霊長でもある……というか、あって欲しいと思います。
最後はちょっと非科学的な精神論ですね。お目汚し、すみません。
文章力がないクセに、思考ベクトルは文系人間なのです。テヘリw

◆なおのさん
ぅお、すごいレシーブ、返ってきた!w
心身負荷によるストレスや心神喪失までは考えが進んでいませんでした。
ストレスと言えば、動物園の動物が最初に浮かんで、次に水槽の中の魚が浮かんで……なので、比較的原始的な神経の反応だと思いますが、心神喪失系はそうなの……かな?
どちらかと言うと、我々の脳の原始的な部分が、現代社会のストレスでまいっている……ような気もしますが、よくわかりませんw
「思いやり」は大切ですよね。
「共感」を覚えるのは、右脳だそうなので、思いやりもそうだと思います。
人の心の幸せに結びつく部分は、右脳が鍵なのかもしれません。

また少し話がそれますが、チベットの僧侶とフランシスコ会の修道女に対する脳の実験が過去にあって、彼らが瞑想のクライマックスに達するか、神と一体になったと感じた時の脳の状態が記録されています。
まず、左脳の言語中枢の活動が減少し、次に左脳の方向定位連合野(周囲から自分を区別している部分)の活動が減少したそうです。
左脳の左脳らしさを沈黙させることが、個人の意識から離れて、宇宙とひとつであるという感じを生み出すようです。

左脳がフル回転するような状況がなければ、ストレスも減るのかも。

……とか長文を書いていると、だんだん文章が自分に酔ってきて、恥ずかしい事態にwΣ( ̄▽ ̄;


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