同じような記事を書くのもどうかと思って、やめていましたが。
1つや2つの情報に振り回されて浮き足立ってしまう方もいるようですので、もう少し書きます。
どうしても上から目線的な文体になってしまいますので、それを不快に感じる方は読まないでください。
---
中途半端に情報が入ってくると、自分を不安にするだけですので。
何かを調べる時は、できるだけたくさんの情報を集めた方が良いです。
ただし、ネットで誰かを非難しているような情報は危険です。
中途半端な真実と歯止めの無い誇張が、あたかも隠された真実をあばくかのように語られていることが多すぎです。
そういう内容ほど断定的な文章で、「ネットの世界では誰でも知っている」かのように書かれていて目を引きますが、別のサイトでは別の内容になっていたりします。
どれが正しいというわけではなく、どれも一部は正しくて、一部は間違いです。
人(時、場所、状況)によって正しいことは変わりますので、この表現も正しくはないのですが。
自己防衛手段として、そう思っている方がいいという心構えの話です。
で、放射線量の話。
放射線量を測定している測定者も、測定場所も、日本にはたくさんあります。
ネットで公開されている情報に限定しても、測定者は、公的機関から、企業、個人にいたるまでありますし、測定場所も数え切れないと言っていい程たくさんあります。
いくつかの測定結果を照らし合わせると、東京都、神奈川県あたりであれば、どこでもだいたい同じ傾向を示していることがわかります。
逆に言えば、これだけたくさんの測定情報があるので、嘘や隠蔽があれば、すぐにばれてしまうわけで。
今のところ私は、悪質な情報は見かけていません。
だいたい、どの結果もこんな感じです。
14日までは、だいたい20~40nGy/h(雨の日は50~70nGy/hくらい)。
15、16日に爆発的に多い時間帯があって、最高で800nGy/hくらい。
17、18日は落ち着いてなだらかに、本当に微妙にですが下がり傾向で、ほぼ50~70nGy/h。
福島第一原発の水素爆発・火災の前後で、ざっくり、ベースが+30nGy/hくらい上昇してしまった感じです。
これが元の20~40nGy/hに戻るには、年単位でかかりそうな気がします。
ちなみに、1nGy/hは、テレビ番組でよく使われている単位で言うと0.001μSv/h(1時間あたり0.001マイクロシーベルト)くらいのようです。
今回の場合、放射線が増えた15、16日の2日間の放射線量を全て積算しても、5μSvにもなりません。
胸のレントゲン検診(50μSv)の10分の1以下です。
私は年1回の健康診断で、レントゲンは胸を2回(100μSv)、胃を1回(600μSv)受けています。
しかも去年の4月は中耳炎で(耳の部分だけですが)CTスキャンも受けているので、300μSvくらい浴びていそうです(頭部CTスキャンで490μSv)。
合わせて1000μSvですよ。
そういうわけで、今の段階で、いたずらに不安を感じるのはやめましょう。
疲れます。
関東でレントゲン1回にも満たない放射線量で騒いでいたら、福島第一原子力発電所で、本当に危険な場所で戦っている人達に失礼のような気がします。
被災地のライフラインや物資供給ルートの確保も、確実に進められています。
劣悪な環境の中で頑張っている人達のおかげです。
彼らと、彼らを支えている人達に感謝し、応援しています。
週が明ける頃には、福島第一原発の暫定対策(当面の冷却手法の確立)が終わっていそうな気がしますし、そう期待しています。
そうなれば、ようやく落ち着いて中期対策、恒久対策に着手できるでしょう。
その頃には、計画停電のあり方ももっと議論が進んでいそうです。
被災地における避難生活の改善にはまだまだ時間がかかりますし、日本経済が受けたダメージが表面化してくるのは4月に入ってからかなという気がします。
少し落ち着いて、生活の危機に立ち向かう覚悟を決めるのが良いように思います。
今日は会社帰りに駅前のスーパーに寄って来ましたが、本当にニュースで言われている通り、空っぽの棚ばかりで驚きました。
買い占めをやめましょうと言っても、無理でしょうね。
早くこの「ブーム」が去ることを祈ります。
そして、次の大災害が起きませんように……。
◇参考サイト
具体的な数値は、東京都健康安全研究センターのデータが見やすいですが、直感的には、神奈川県安全防災局危機管理対策課のデータがグラフ化されていて見やすく、各測定場所の地図まで付いています。
環境放射線量モニタ情報提供サイトのリンク集(全国版)
・livedoor Wiki
・ZDNet Japan
匿名さんが紹介してくれた個人サイト
・ナチュラル研究所
◇追記 AM3:00
ところで、同じ日本国内でも、県によって通常の平均放射線量は違うらしいですね。
例えば静岡県では、今回の地震の前から70~80nGy/hもあります。
関東のベースが上がったと言っても、まだ静岡県より低いくらいなわけです。
同じ放射線量でも元素によって危険性が異なるとどこかで聞いた気がしますので、そちらも調べてみますかね!
1つや2つの情報に振り回されて浮き足立ってしまう方もいるようですので、もう少し書きます。
どうしても上から目線的な文体になってしまいますので、それを不快に感じる方は読まないでください。
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中途半端に情報が入ってくると、自分を不安にするだけですので。
何かを調べる時は、できるだけたくさんの情報を集めた方が良いです。
ただし、ネットで誰かを非難しているような情報は危険です。
中途半端な真実と歯止めの無い誇張が、あたかも隠された真実をあばくかのように語られていることが多すぎです。
そういう内容ほど断定的な文章で、「ネットの世界では誰でも知っている」かのように書かれていて目を引きますが、別のサイトでは別の内容になっていたりします。
どれが正しいというわけではなく、どれも一部は正しくて、一部は間違いです。
人(時、場所、状況)によって正しいことは変わりますので、この表現も正しくはないのですが。
自己防衛手段として、そう思っている方がいいという心構えの話です。
で、放射線量の話。
放射線量を測定している測定者も、測定場所も、日本にはたくさんあります。
ネットで公開されている情報に限定しても、測定者は、公的機関から、企業、個人にいたるまでありますし、測定場所も数え切れないと言っていい程たくさんあります。
いくつかの測定結果を照らし合わせると、東京都、神奈川県あたりであれば、どこでもだいたい同じ傾向を示していることがわかります。
逆に言えば、これだけたくさんの測定情報があるので、嘘や隠蔽があれば、すぐにばれてしまうわけで。
今のところ私は、悪質な情報は見かけていません。
だいたい、どの結果もこんな感じです。
14日までは、だいたい20~40nGy/h(雨の日は50~70nGy/hくらい)。
15、16日に爆発的に多い時間帯があって、最高で800nGy/hくらい。
17、18日は落ち着いてなだらかに、本当に微妙にですが下がり傾向で、ほぼ50~70nGy/h。
福島第一原発の水素爆発・火災の前後で、ざっくり、ベースが+30nGy/hくらい上昇してしまった感じです。
これが元の20~40nGy/hに戻るには、年単位でかかりそうな気がします。
ちなみに、1nGy/hは、テレビ番組でよく使われている単位で言うと0.001μSv/h(1時間あたり0.001マイクロシーベルト)くらいのようです。
今回の場合、放射線が増えた15、16日の2日間の放射線量を全て積算しても、5μSvにもなりません。
胸のレントゲン検診(50μSv)の10分の1以下です。
私は年1回の健康診断で、レントゲンは胸を2回(100μSv)、胃を1回(600μSv)受けています。
しかも去年の4月は中耳炎で(耳の部分だけですが)CTスキャンも受けているので、300μSvくらい浴びていそうです(頭部CTスキャンで490μSv)。
合わせて1000μSvですよ。
そういうわけで、今の段階で、いたずらに不安を感じるのはやめましょう。
疲れます。
関東でレントゲン1回にも満たない放射線量で騒いでいたら、福島第一原子力発電所で、本当に危険な場所で戦っている人達に失礼のような気がします。
被災地のライフラインや物資供給ルートの確保も、確実に進められています。
劣悪な環境の中で頑張っている人達のおかげです。
彼らと、彼らを支えている人達に感謝し、応援しています。
週が明ける頃には、福島第一原発の暫定対策(当面の冷却手法の確立)が終わっていそうな気がしますし、そう期待しています。
そうなれば、ようやく落ち着いて中期対策、恒久対策に着手できるでしょう。
その頃には、計画停電のあり方ももっと議論が進んでいそうです。
被災地における避難生活の改善にはまだまだ時間がかかりますし、日本経済が受けたダメージが表面化してくるのは4月に入ってからかなという気がします。
少し落ち着いて、生活の危機に立ち向かう覚悟を決めるのが良いように思います。
今日は会社帰りに駅前のスーパーに寄って来ましたが、本当にニュースで言われている通り、空っぽの棚ばかりで驚きました。
買い占めをやめましょうと言っても、無理でしょうね。
早くこの「ブーム」が去ることを祈ります。
そして、次の大災害が起きませんように……。
◇参考サイト
具体的な数値は、東京都健康安全研究センターのデータが見やすいですが、直感的には、神奈川県安全防災局危機管理対策課のデータがグラフ化されていて見やすく、各測定場所の地図まで付いています。
環境放射線量モニタ情報提供サイトのリンク集(全国版)
・livedoor Wiki
・ZDNet Japan
匿名さんが紹介してくれた個人サイト
・ナチュラル研究所
◇追記 AM3:00
ところで、同じ日本国内でも、県によって通常の平均放射線量は違うらしいですね。
例えば静岡県では、今回の地震の前から70~80nGy/hもあります。
関東のベースが上がったと言っても、まだ静岡県より低いくらいなわけです。
同じ放射線量でも元素によって危険性が異なるとどこかで聞いた気がしますので、そちらも調べてみますかね!
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コメント
都内在住の通りすがりの者です。
私も最初、「これはまずい」という切迫感があり、テレビなどの解説を見ているうちに、笹谷様と同様の考えに至り安心していました。
しかし、よくよく考えてみると、公表されている線量というのは、あくまでも放射線の量の数値であって、蛍に例えるなら、それは蛍のお尻の明るさで、各地点の計測器で捉えている数値は、無数に飛び交っている蛍から発せられる計測地点での明るさなんですよね。
そうすると、蛍のお尻自体の明るさはもっと強いものになるし、外出時にこれを吸い込んでしまったりしたら、と考えると、体に与えるダメージはかなりのものになるのではと。。
気にしすぎも体に悪いですが、早く解決してもらいたいものですね。
コメントありがとうございます。
そうなんですよね、身体の外にあるのと吸い込むのとでは、全然違う筈です。
体内に入らないわけありませんし……。
その関連の内容を、次の記事で少しだけ書かせていただいています。
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