珈琲は一日二杯まで

笹谷の気が向いたときに気が向いたことを書く場所です

素人がゲームのことを書いたり、絵を描いたり、漫画を描いたり、小説を書いたり、適当に何でもありな趣味のブログです。友達は少ない。

異世界迷宮で奴隷ハーレムを

すごいタイトルだと思います。

小説投稿サイト「小説家になろう」で連載中のWEB小説で、作者は蘇我捨恥様。

---

私はかつてFFXIというオンラインRPGでよく遊んでいました。
10年以上を共に過ごしたゲームなので、「かつて」と書くとなんだか感慨深いものがあります。

FFXIにはメインクエストと言って、小説のストーリーを追っていくような楽しみ方が用意されていました。
ただし物語を楽しみたいならオンラインゲームである必要はなく、映像や様々な作り込みにデータ容量をたっぷりさけるコンシューマーゲームの方が向いていますし、映画や小説、漫画やアニメの方が話に入り込めると思います。
メインクエストは、どちらかというと1つのゲームに同時接続するプレイヤーに、共通の話題を提供するコンテンツとしての意義が大きかった気がします。

レベル上げやアイテム収集といった楽しみは、延々と拡張されていくオンラインゲームならではのメリットがありました。
戦闘自体は3Dならではのテクニカルな要素も少しはありましたが難しくはなく、どちらかというと情報を集めて攻略するという楽しみ方が主流でした。

これらの楽しみは確かにあったのですが。

私がRPGに一番に求める楽しみは、「異世界にいるという感覚を、どこまでリアルに感じられるか」でした。
起承転結のメインストーリーも、ラスボスも必要ありません。
それは私が学生時代にテーブルトークRPGを楽しんだ世代であることも大きいかもしれません。

地形もモンスターの種類や配置もわからない未知の土地に、初めて足を踏み入れる時のワクワク感。


今から二十年ほど前。
NECのPC9800シリーズがパソコンの主流だったDOSの時代に、ウィザードリィというPC用ゲームが流行りました。
ひたすら1つのダンジョンを攻略していき、キャラクターの成長とアイテム集めを楽しむだけのシンプルなゲームでしたが、他のゲームと一線を画する要素がありました。

死んでも生き返ることができるのですが、その確率は100%ではないのです。
そしてセーブポイントなど存在せず、キャラクターの行動はリアルタイムで上書き保存されていくため、後戻りはできません。
1つ1つの選択に覚悟が必要です。
蘇生に失敗すれば、長い月日をかけて苦労して育てた愛着のあるキャラクターが完全に失われるのです。

実際には、キャラクターが死んだ瞬間にデータセーブ用のフロッピーディスクを引き抜いて書き込みを阻止するとか。
私はやったことがありませんが、フロッピーディスク上のデータを解析して最強レベルで最強アイテムを所持させることもできたりしました。

そこであえて、フロッピーディスク引き抜き無しの縛りで(本来の遊び方なわけですが)ドキドキしながら遊んでいたりしました。


異世界にいるという感覚を、リアルに感じる楽しみ。
それを得るためには、そのゲーム世界の設定やルールを事前に知ることなく自分の目で確かめていくワクワク感と、キャラクターが死んだら終わりという無茶ができないリアル感の2つが必要だと思うのです。

これは、よほどそのゲームがよく作り込まれていて、かつその難易度に見合った能力が自分にないと、楽しみ続けるのは難しい。
FFXIにもNPCから受けるクエストがたくさんありましたが、それを1つこなすのにもWEBや攻略本の情報に頼ることが当たり前になっていた私は、そういう楽しみ方ができていませんでした。
オンラインMMORPGは、WEBを介したプレイヤー間の情報交換が前提の作りになっているので、仕方がなかったのかもしれませんが。


前置きが長くなりましたが。
この記事で紹介する「異世界迷宮で奴隷ハーレムを(作者:蘇我捨恥様)」は、そんな楽しみをくれるWEB小説です。
「異世界迷宮でハーレムを」というタイトルで書籍化もされているようです。

小説というよりも、ゲームプレイ日記、異世界滞在日記、ゲーム実況……に近い気がします。
いわゆる映画のように盛り上がっていくストーリーはありません。

見知らぬゲームの世界に入り込んだ主人公は、決して無茶はしません。
死ぬことを恐れ、自分の実力で確実に勝てることを確かめながら迷宮を攻略していきます。
その目的は世界を救うためでもなく、成り上がるためでもなく。
その世界でそれなりの生活水準で生き、自分の奴隷を増やしていくための手段としてです。


ここで奴隷ハーレムという要素が出てくるのですが。
この小説のタイトルから想像されるような凌辱的な話やR18的描写はなかったと思います。
ただ、主人公の心の中の欲望をそのまま表現する記述は、特に女性読者には引かれやすいかもしれませんが。

奴隷の心情をひたすら気遣い続ける主人公。
確かに奴隷であり、その前提がある以上、どれだけ人間関係が良好でも美化することはできないのですが。

そこは、一夫多妻制の外国に来た日本人の日記のようだと私は思っています。
最初に娶った妻を立てることを忘れない。
平等に全ての妻の相手をし、装備やアクセサリーで誰かがひけめを感じることがないように配慮する。
決して無理はさせない。
そんな感じです。


よくある小説なら、物語を盛り上げるために主人公はピンチに遭遇します。
そのピンチは困難度が高いほど盛り上がりますが、困難度が高いほどそのピンチを乗り切る理由が奇跡的になり、リアルさから遠ざかってしまいます。
この小説にそんな要素は全くと言っていいほどありません。

それどころか、魔法の効果を検証する話が延々と続いたりすると、さすがにつまらなくなってきたりします。
ですが、そこはリアルであるために、生きていくために必要な部分であり、文章化されていることに意義があるのだと思うのです。
検証過程は緻密な主人公に任せて、適当に読み飛ばすのが正解かと。


ストーリーよりも、異世界で生きる感覚を楽しむ。
そんな嗜好の読者が安心して読める徹底振り、安定感があります。


ワクワクできるのは未知の世界だからであって、解明されてしまった要素は色褪せてしまいます。
マンネリ感に陥らないためには、新しい要素を次々と出現させないと続かないわけで、そういう新ジャンルを開拓している作者様はすごいなと思います。

今日現在の話は、5人目の奴隷ルティナがパーティに迎えられた場面になっています。
今後の展開が、まだまだ楽しみです。

コメント

小説家になろうの小説ではおもしろい小説がたくさんあるので、ひまなときに読みふけっております。紹介されている小説は題名からしてちょっとなーと思っていましたが、読み始めるとナカナカ∩( ・ω・)∩もともと小説はなんでも読みますが、題名だけでうわーっておもってはイケナイものの代表デスナ。ちなみに最近は「異世界食堂」もお気に入りです。(もっとありますが書き出すとまらいので自重!)
(そういやそもそもここにたどり着いたきっかけがFF11の小説という、、、)

◆とあるさん
小説家になろうは、私はまだ読み始めたばかりで、まだ読んだことがない小説がたくさんあります。
今読んでいるのは、これもまたタイトルで読む気をなくす感じなのですが、「無職転生 - 異世界行ったら本気だす -」です。
どうしてこう、ひどいタイトルが多いのかw
中身はかなり面白いのにな。
これを読み終わったら、異世界食堂をチェックしてみます!

うーむ、問題はWEBで小説を読んでいると、自分で小説を書く気力がどんどんなくなるということで……以前書いていた時はそう思って読まないようにしていたんですけどね。
比べるものがあると自分の下手さがわかって続かない……。
でも最近移動時間が多くて、暇つぶしに読まずにはいられないんですよー!

コメントの投稿


管理者にだけOK


管理者に連絡する(メールフォーム)
※コメントを投稿できない場合にご利用ください。管理者からの返信はできません。
トラックバックURL

HOME

カウンタ

  • 閲覧/訪問数 since 2005
    hits / visits

最新の記事
最近のコメント
カテゴリ
月別アーカイブ

リンク
プロフィール

  • Author:笹谷周平(ささ)
    ただのサラリーマンです( ̄▽ ̄)
  • 誤字、脱字、リンクミスにお気づきの場合は、コメント欄にてお知らせいただけると助かります。

商標/著作権等