ささやかに駅メモ!

ひよっこマスターのお気楽プレイログ since 2018

駅メモ!の世界に足を踏み入れたところ、なんだか楽しいのでそのまま彷徨い始めました。ウロウロ。怖くないですよ?

Cカーズ7-1

 
FFXI小説「カーバンクル・カーズ」
 目次
 登場人物紹介
 第一話 白絹の少女 (1) (2) (3) (4)
 第二話 罠 (1) (2)
 第三話 黒き雷光団 (1) (2) (3) (4)
 第四話 下層の歌姫 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)
 第五話 刺客の価値 (1) (2) (3) (4) (5) (6)
 第六話 依頼と報酬 (1) (2) (3) (4) (5) (6)


110803 7話

 第七話 月虹の契約 (1)

 ミサヨ: ウイカちゃん、元気そうでよかったね~!
 カリリエ: 別れる時、あんなに泣くなんて恥ずかしかったよ!!

 照れるカリリエを見て、「実は嬉しいくせに……」と、ミサヨはニヤニヤした。
 午後のラテーヌ高原は急激に雲が広がり、今にも雨が降りそうな曇天《どんてん》だ。ジュノ公国、サンドリア王国、バストゥーク共和国、そして港町セルビナへと繋がる交通の要所でありながら、天気の変化が激しいのがこの土地の特徴である。
 サシュ、ミサヨ、カリリエ、アンティーナの四人は、ウィンダスから飛空艇で移動したジュノで一泊した後、早朝からチョコボでラテーヌ高原に向けて出発したのだった。
 チョコボとは、乗用に訓練された飛べない大型の鳥であり、冒険者の足として広く利用されている。一人乗りで、時間はかかるが飛空艇航路程度の距離を休みなしで走る事ができる。飛空艇や船のように航路が決まっているわけではないので、今回のように自由に長距離を移動したい場合には便利だ。
 ジュノ公国を出て、バタリア丘陵からジャグナー森林を午前中に抜けた一行は、ラテーヌ高原に入ったばかりであった。

 巨大な白い塔が視界に入る……〝ホラの岩〟だ。
 世界で三ヶ所だけ確認されている特殊な場所。白魔法〝テレポ〟で瞬間移動した際の行き先が、このテレポ岩になる。このホラの岩に飛ぶためには、〝テレポホラ〟の魔法を唱えれば良い。

 アンティーナ: 〝呪いの指輪〟さえなければ……
 アンティーナ: テレポで一瞬でここまで来れましたのに……

 今まさに通り過ぎようとしているホラの岩を、うらめしそうに見上げるアンティーナ。サシュやアンティーナのような高レベル黒魔道士は、低レベルの白魔法も使うことができるのが普通だ。ケアルのような初歩の治癒魔法はもちろん、レベル36の白魔法・テレポくらいなら覚えているものだ。

 サシュ: チョコボの旅も悪くないさ

 白絹の衣のエンチャントが切れるまで、残り一ヶ月。マリィの死のカウントダウンが始まっている……その焦りから逃れるように、サシュはつぶやいた。

 チョコボは風を切るように速く走る。走りながらの通常の会話は不可能であり、四人はリンクパールを通して会話していた。
 細く短いシルバーの鎖で首にぶら下げられた銀の小さなプレート。その表面に固定されたさらに小さな艶消しブラックのプレートは黒鉄鉱を原料にしたダークの小札である。その小札に埋め込まれた淡い紫色がかった白いパールが、LS《リンクシェル》・ミニブレイクのリンクパールだ。
 ミサヨが一晩で四人分を作ってきた、リンクパール用のチョーカーである。一瞬でアイテムを生成するクリスタル合成には、このようなレシピはない。彼女の手作り……ミサヨが鍛冶と彫金に長けていることを示す逸品であった。
 ウィンダスからジュノへ出発する朝の待ち合わせで、パール付きチョーカーを自慢気に見せたミサヨの顔を、サシュは今でも覚えている。クリスタル合成しか経験のないサシュは、その完璧な作品を見て素直にミサヨを尊敬した。その表情を見たミサヨは、さらに嬉しそうに微笑んでいた……。

 カリリエ: ミサヨ、こっちよ!

 いきなりのカリリエの声に、先頭を走っていたサシュがチョコボの足を止めた。それに合わせて、カリリエとアンティーナも止まる。見ると、ミサヨが一人だけ外れた方向に走っていた。
 ようやく止まったミサヨの首からは、チョーカーが外されている。LS会話が届かない状態にもかかわらず止まったのは、おそらくカリリエが直接テルを飛ばしたのだろう。しばらく止まったままだったミサヨが、ようやくチョーカーをつけるのが見えた。

 ミサヨ: ゴメン、ゴメン!
 ミサヨ: ちょっとパールを変えて、そっちの会話に集中しちゃってた!

 そういうことか……と、安心する三人。ミサヨは、黒き雷光団《ブラックライトニング》とミニブレイクのLSを掛け持ちしている。チョコボに乗ったまま、申し訳なさそうな顔で戻ってくるミサヨ。リンクパールの掛け持ちは、こういう時に不便である。

 カリリエ: 気を付けてね、ミサヨ
 カリリエ: ここは崖が多いんだから、落ちたら死ぬよ?

 ここラテーヌ高原には、巨大な亀裂のように切り立った深い谷がいくつもあり、落ちれば間違いなく死ぬ。さすがに落ちる前にチョコボが勝手に止まるだろうが、崖に近付けば危険なことには変わりない。

 ミサヨ: うん、ほんとにゴメンね
 サシュ: もうすぐ例の場所だ
 サシュ: 雨が降り出す前に、ここで食事にしておこう

 聖獣カーバンクルに会えるかどうかはわからない……だが、腹ごしらえをしておくなら今がいいとサシュは思った。
「賛成ですわ! おなかペコペコだったのです!!」
 さっさとチョコボから降りるアンティーナを見て、三人が笑った。チョコボとは、ここでお別れになってしまう。乗り手を降ろしたチョコボは、自発的に元の厩舎へ帰るよう訓練されているからだ。
 この先に、聖獣カーバンクルに会える場所があるはずだが……。空を渡る暗い雲はスピードを増しており、不気味な雰囲気をかもし出している。楽観的な気分には、なかなかなれなかった。

 この時……。
 四人の指にはまった〝呪いの指輪〟が、かすかに暗く青い光を放った――。
 そのことに気づいたのは、仕事を終えて厩舎に帰ろうとしている一羽の若いチョコボのみである。彼は小さく「クエ」と鳴くと、急いで駆け出した。雨雲で暗くなりつつあるラテーヌ高原から、一刻も早く逃げ出そうとするように……。

 ~(2)へ続く


コメント


チョコボの旅も悪くはない・・・
かっこいい~(´_ゝ`)

「チョコバーの旅も悪くないさ。」
虫歯になるがね!(゚∀゚)

俺の久々のコメントがコレか…orz

おひさです^^

毎週読みに来ていますが読み終わると先が気になって仕方がないです(;^_^A
いよいよカー君登場の予感ですね^^
どんな話になっていくか楽しみにしてます\(^O^)/

LSチェンジの場面がリアルで面白いですねw
チャットに集中すると壁にぶつかってたりありますもんねw
チョコボのルートに集中するとメッチャ早く目的地に到着できますけどね。
またミサヨが何か小細工したのか、それとも掛け持ちしてることを読者に伝える為のイベントなのかw
はてさて、先が楽しみですね(´∇`)

◆さとぽん
コメントありがとう!
(´_ゝ`)…… の顔文字が気になるんだってばw

◆アネさん
コメントありがとうございます♪
チョコバーの旅……チョコは好きですw
ビターなやつっ( ̄▽ ̄)b

◆ゼロムさん
コメントありがとうございます~^^
次回、期待にそえる面白さで書けるといいのですが……。
たぶん、自分は楽しんで書いてると思いますけどw

◆ひーさん
コメントありがとうございます。
むw
そんなトコに気づいてしまいましたねっΣ( ̄▽ ̄;
ノーコメント、ノーコメントですw
いかんなぁ……長く続けていると、パターンが読まれてしまうのかなぁ( ̄▽ ̄;
たいていの方はさらっと読み流してくれたと思ってるんですけどw
他にも伏線っぽくない伏線が埋めてありますです。

マジックでよく言いますよね。
何でもない動きにも意味があるって。
そういう無駄のない小説が理想です~。
現実はなかなかそう上手くいきませんけど( ̄▽ ̄;

お久しぶりですww
今更なんですがリンクさせていただきますね^^w

あと・・・ネタをぷれぜんとwwwwやってみてくださいにゃーーw

◆ぴーさん
お久しぶりです^^
相互リンク、ありがとうございます♪
で、「にゃー」な件は、せめて10番だけでも書こうかと思ったのですが、あきらめました、すみません( ̄▽ ̄;
とりあえず、こちらで。

http://sash.blog7.fc2.com/blog-entry-557.html

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